天理教の葬儀でお悔みを言ってはいけないの?という話です。


 

12月11日に父が亡くなりました。

参列してくれた友人から、後日「あれは何をしてたの?」と聞かれたので、天理教の葬儀について、ざっくりと説明します。

 


 

普通のお葬式は、「お通夜」と「告別式」ですよね。

天理教の場合、「お通夜」のことを「遷霊祭(せんれいさい)または「みたまうつし」と呼んでいます。

「告別式」の呼び方は同じです。

 

葬儀に持っていく香典の書き方は、「玉串料(たまくしりょう)です。

もちろんオールマイティな「御霊前」でも大丈夫です。

ちなみに天理教の葬儀は、神道形式がベースになっているので、使用する言葉や道具も大部分がそれに倣っています。

 


 

さて、お通夜にあたる「遷霊祭」ですが、ざっくり以下のような流れです。

1.祓い行事(はらいぎょうじ)

2.遷霊の儀(せんれいのぎ:みたまうつしのぎ)

3.玉串奉献(たまくしほうけん)

 


 

1.祓い行事(はらいぎょうじ)

 

大麻(「おおぬさ」と読みます)を使って、バサッバサッとするお祓いのことです。

 

大麻(おおぬさ)

 

 

この大麻が、式場の中でもちょっと変なところに置かれている場合があります。

その理由は、大麻を置く方角を天理教の本部があるほうに向けているからなんです。

東京であれば、式場の西側に置きます。

 

祓いを始める前に「祓い給え、清め給え」という意味の祝詞(のりと)を読みます。

 

 

2.遷霊の儀(せんれいのぎ)

 

天理教というか神道形式の葬儀では、仏教の位牌を使いません。

代わりに、神道形式と同じく、霊璽(れいじ)を使います。

 

霊璽(れいじ)

 

亡くなった方の霊に、この霊璽へ遷ってもらうのです。

霊璽を枕元に置いて、遷しの詞(うつしのことば)という祝詞を読みます。

(地域によって、やり方が違うことがあります)

 

遷霊中は室内の照明を消すことになっています。

ですので、照明が消えたら、ああ遷っている最中だなと思ってもらえばいいと思います。

遷霊が済むと照明がついて、鎮めの詞(しずめのことば)という祝詞を読みます。

 

 

3.玉串奉献(たまくしほうけん)


天理教式の葬儀に参列するときは、必ず知っておいたほうが良い部分です。

玉串奉奠(たまくしほうてん)という言い方をすることもあります。

仏教のご焼香にあたる部分です。

神道形式と同じく玉串を使います。

 

玉串

 

ネットで検索すると細かな作法が紹介されているのが見つかると思います。

時計まわりとか、二拝とか。

 

でも、その場に立つと、けっこう頭が白くなります。

だから、最低限のポイントだけ押さえておけばいいと思います。

 

  1. 玉串を受け取ったら、根元を霊前に向けておく
    (前に置いた人のがあるので覚えてなくても大丈夫)
  2. 四拍手
  3. 一礼
  4. 四拍手

 

以上です。

 

もっと言うと

四拍手 → 一礼 → 四拍手

これだけ覚えていれば大丈夫です。

 


 

告別式に参列する場合は「玉串奉献」だけ覚えておいてください。

 


 

葬儀の数週間後に別の友人からこんな言葉を言われました。

 

「お悔みは言っちゃいけないんですよね」

 

えっ。。。

理由を聞くと、なんでも、天理教の葬儀について検索したら書いてあったそうです。

 

すみません。。。気にしてません。。。

というか、そのルール知りませんでした。

 

たぶん、言って大丈夫です。

ほとんどの天理教の人は気にしていないと思います。

私も、仲間内に不幸があったとき、普通に言っていました。

 


 

ところで、「お悔みを言わない」

このことは、私の立場上、理解できる話でもあります。

 

天理教は生まれ変わりを信じる教えです。

魂はこの世の中に、また生まれ直してくるので、死ぬことを「出直し」と呼んでいます。

身体を着物に例えて、古い着物をぬいで、新しい着物を着て出直してくるようなもの、と考えています。

ほかにも、出直しも神様の働きによるもの、という考え方があります。

 

以上のことから、「お悔みを言わない」という考え方になるのでしょう。

ただ、天理教の信仰を持たない人は、そこまで気を使わなくても大丈夫ですよ。

 

ようは、天理教のお葬式に参列するときは、玉串の方法だけ覚えておけば大丈夫って言いたかっただけです。

 

今日の一言

 

葬儀中のBGMは、雅楽のCDを使いました