来てくれる人への想い
前回に続き、今回もこども食堂を始めたころの話です。
こども食堂を始めたのは、いまから5年前、2016年9月です。
タイトル画像は、そのときのチラシ用のイラストです。
初めたころ来てくれるのは、知り合いのママ友とその子どもたちが中心です。
(ちょっとサクラっぽくお願いしました。。。)
チラシを配っているうちに、少しずつ、新しい人が増えていきます。
半年を過ぎるころにはコンスタントに20人を超えるようになります。
ところで当時は、子ども食堂がいろんなところで開催されるようになり、それに合わせて報道も増えていた時期でもありました。
報道ではその多くが貧困や孤食問題の対策として、こども食堂を取り扱っています。
そんな報道がある中で、うちに来てくれる人に、そういう問題は無縁のように感じていたんです。
来ている人にわざわざ事情を聞くこともないので、もしかしたらあったかもしれませんが。
それでも、雑談ベースで話を聞くかぎり困りごとを抱えているような感じはありません。
開催する回数を重ねるたびに、報道されている内容と、ここでの実態の差に悩むようになります。
問題を抱えている家庭にアプローチできないままでいいのだろうか、そんなことを悩んでいました。
そんなとき、小学1年生の男の子とお母さんが、こども食堂に来ました。
すでに何回か来てくれている親子です。
子どもと食事をしながら、お母さんがこんな話しをしてくれました。
「ここで食事をすると、子どもに小言を言わなくて済むんです」
聞いてみると、パパは仕事で帰りが遅く、いつも子どもと二人で夕食をとっていたそうです。
「ここで食事をすると、子どもに小言を言わなくて済むんです」
この言葉を聞いて考えました。
親子で食べていても、子どもが小さければ、お母さんが孤食なんじゃないか。
子どもに食べさせることで精いっぱいで、自分の食事がちゃんとできていないんじゃないか。
そんなことを感じたんです。
月1回くらいお母さんが楽をできる日があってもいいじゃない。
今日はここで食事をして、家に帰ったら、あとはお風呂入って寝るだけ!
それもいいよね。
そんな風に切り替えると、悩みがすっきり解消です。
それからは、こども食堂の対象を「子ども」から「子育て中のお母さん」に変えています。
そんな想いから、ホームページにこの一文を入れています。
「子育てのちょっとした息抜きに利用してもいいです。」
今はコロナの影響でお弁当になっています。
大勢の中でいっしょに食事はできなくなりましたが、
お弁当の日くらいは、少しだけ手を抜いてくださいね。
お弁当で親子の会話が少しでも弾んでくれたらうれしいです。
開催報告
7月16日にこども食堂でお弁当配布しました。
14世帯46食です。
ブログの内容ではどうしても親子の話題が中心になりますが、若い人も利用してくれています。
その中の一人が、結婚のため引っ越すと、受け取りの時に報告してくれました。
ちょっと寂しくもありますが、わざわざ報告してくれたことが嬉しかったです。
Oさん、お幸せに!
来月の予告
コロナが終息したらどうしようかな。です。
お楽しみに!