月いちブログ

落書き用ホワイトボード

 

今回は廊下にある落書き用ホワイトボードです。

このホワイトボード、いまから4年前、2017年7月に設置しました。

こども食堂を始めてから10か月後のことです。

 


 

ホワイトボードの存在に気づいてない方がいるかもしれませんので、簡単に説明します。

 

玄関を入ると目の前に廊下があります。

 

廊下.jpg

 

廊下の左側に、子どもの目線の高さに合わせたホワイトボードがあります。

 

ホワイトボード

 

今回はこのホワイトボードのお話なんです。

 


 

コロナになる前、こども食堂で一緒に食事ができていたときのこと。

 

ホワイトボードは子どもの目線の高さに合わせてあるので、

大きい子も小さい子も立ったままお絵描きします。

 

その後ろを食事が終わって帰ろうとする親子と、

これから受付をしようとする親子がすれ違います。

 

ホワイトボードの前に陣取っている子どもたちが大勢いると、

すれ違うのは容易じゃありません。

 

そこに家の中をぐるぐる走り回っている他の子も混ざれば、

さながら満員電車のようで身動きできなくなります。

 

今では考えられないほどの、すごい密でしたね。

 

 

ようやく玄関にたどり着いたお母さんが「もう帰るよ」と声をかけても、

ホワイトボードから離れない子どもたち。

 

なんど言っても動いてくれないので、しょうがなくママ友と玄関先でおしゃべりしてると、

今度は、いつの間にか外にいる子どもたち。

 

お母さんたちのあきれた顔が印象的でした。

 


 

さてホワイトボードが設置される前、そこには掲示物を貼るためのスチール板が取り付けてありました。

とうぜん、そこに落書きをする子はいません。

 

始めてから何回目かのこども食堂のときのことです。

食事がすんでなんとなく手持ち無沙汰にしている女の子がいたので、

スチール板から掲示物を外して「ここに書いていいよ」と声をかけてみました。

ホワイトボード用のペンを渡すと、落書き感覚で楽しそうに絵を描きはじめたのです。

 

ただ、いくらホワイトボード用のペンでもスチール板だと書いた跡がかなり残ります。

小学生以下の子どもでは、ほとんど消えません。

 

そこで活躍したのが、当時、中学生だった息子と、その友達です。

(その友達も、こども食堂の常連でした)

 

こども食堂が終わった後のカレーのお代わりを条件に

「最後きれいに消しといて」

 

ホワイトボードが設置されるまでの数か月間、2人で雑巾を使って、

毎月毎月、必死に消していました。

 

 

そしていよいよホワイトボードを設置したとき。

一番テンションが上がっていたのは、その中学生の男子2人でした。

 

「すげぇー!簡単に消える!すげぇー!すげぇー!」

中学生男子の語彙力はこんなものです(^^)

 

さらに、小さい子たちに向かって

「よぉしっ、お前ら、好きに書いていいぞ!」

 

中学生男子、アゲアゲでした。

 


 

みんなでホワイトボードの前に集まって絵を描けるようになるには、もう少し時間がかかりそうですね。

でも、お弁当を受け取りに来た時、お子さんに書かせることはできます。

 

なんなら、こども食堂の日じゃなくても、子どもと一緒に近くを通ったからという理由で寄ってもらっても大丈夫です。

「いまから、いいですか?」ってLINEください。

だいたいは、誰かがいます。

 

子育ての息抜きを兼ねて、どうぞお子さんと遊びに来てください。

いつでもお待ちしています。

 

ホワイトボード

(サングラスと髪飾りは画像で加工してあります)

 

 

来月の予告

 

カレーの葛藤についてです。

お楽しみに!

 

 

  

 

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