教えについて
世界観
目指している世界
助け合いを通して、すべての人が明るく勇んだ陽気な心となり他の人々と共に喜び、共に楽しむことができる、そういう世界の実現を目指しています。
天理教では実現に向けて目指す世界を「陽気ぐらし」と呼んでいます。
世界が始まった理由
神様は人間がいない世界をみて味気ない世界だと感じたらしく、人間を作って、仲良く暮らしているところを見てたら楽しいだろうなと考えて、人間を創造しました。
この時の人間創造の詳しい話を「元の理」(もとのり)と呼んでいます。
死生観
死んだらどうなるの
天理教は、生まれ変わりを信じる教えです。
天国も無ければ、地獄もありません。
死んだら、またこの世に生まれ変わってきます。
ですから、天理教では死ぬことを「出直し」(でなおし)と呼んでいます。
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生まれてくるときは
自分が死んだとき、今の体をこの世に残し、魂は生まれ変わるため神様のところに行きます。
そして、生まれ変わるときには、神様から新しい体を借りてくると考えます。
ですから、天理教では自分の体のことを、神様からの「かりもの」と呼んでいます。
前世はとの関係は
生まれ変わりを信じる教えなので、前世の概念があります。
その前世での行いが、魂に残っています。
魂に残っている前世の行いのことを「いんねん」と呼んでいます。
祈り
拝む対象は
「天理王命(てんりおうのみこと)」という名前の神様です。
人間を創造した神様でもあり、人間全体から見たら「親」でもあるという認識です。
ですから、天理教では神様のことを「親神様」(おやがみさま)と呼んでいます。
名前ではほとんど呼びません。
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祈祷は
病気や怪我にたいして、個人的に祈祷する方法があります。
神様からさずけられた方法という意味で、「おさづけ」と呼んでいます。
これは個人から個人に対しておこなう祈祷です。
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おいのりは
朝と夕方、1日2回お祈りの時間があります。
時間はそれぞれ教会ごとに決まっていて統一されていません。
お祈りのことを「おつとめ」と呼んでいます。
朝と夕方、それぞれ「朝づとめ」「夕づとめ」と呼んでいます。
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行動・考え方
推奨される行い
人を助けていくから、自分が助かっていくという考え方です。
先述の「おさづけ」も人を助ける行いとされています。
天理教では人助けにかかわることを「おたすけ」と呼んでいます。
してはいけないこと
戒律のようなものはありません。
ただし自分勝手でよろしくない心遣いは慎むよう教えられています。
よろしくない心遣いのことを吹けば飛ぶような「埃(ほこり)」と例えられています。
「ほこり」は8つに分類されているので、「八つのほこり」と呼んでいます。
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ものごとの受け取り方
起きてきた出来事を神様からのメッセージとして受け取ることで、心を倒さずに受け取るよう教わります。
このように受け取る考え方を「たんのう」と呼んでいます。
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活動
布教活動
布教活動のスタンスは、自分の信仰の匂いをかけておくという意識です。
布教活動が他の新興宗教と違ってガツガツしている雰囲気がないのは、そのせいかもしれません。
布教活動のことを匂いをかけておくという意味で「にをいがけ」と呼んでいます。
奉仕活動
体を借りていることの感謝を表すため、奉仕的な行いが推奨されています。
その行いは、自分の体を使って、人の役に立つことです。
感謝の心で行う奉仕活動を「ひのきしん」と呼んでいます。
天理教の始まり
いつから
天理教は江戸時代後期の1838年、和暦で表現すると天保9年に始まりました。
いまから180年以上前のことです。
天理教が始まったことを「立教」と呼んでいます。
教祖は
「中山みき」という女性です。
「おやさま」と呼んでいます。
ちなみに漢字で「教祖」と書いて「おやさま」と読みます。
その他
聖地は
奈良県天理市にあります。
人間創造の上で大切な地点を「ぢば」と呼び、その地点を中心に神殿が建っています。
神殿全体を含めて「おぢば」と呼んでいます。
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教えが書かれている書物は
教えの元となっている文書が3つあります。
それぞれ「おふでさき」「みかぐらうた」「おさしづ」と呼んでいます。
この3つの文書をまとめて「原典」(げんてん)と呼んでいます。
修行
天理教には修行らしい修行がありません。
しいて挙げれば、天理で3か月間の共同生活をする「修養科」というものがあります。
主に、「早起き」と「座学」と「掃除」です。
手続き
入信方法
とくに決まりはありません。
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退会方法
とくに決まりはありません。
まとめ
天理教は
わかりやすくまとめると
- 約180年前に奈良県天理市で立教した一神教です。
- 信じる神様を「親神様」と呼んでいます。
- 教祖・中山みきを「おやさま」と呼んでいます。
- 人間の体は親神様からの「かりもの」です。
- 生まれ変わりを信じることから死ぬことを「出直し」と呼んでいます。
- 「おつとめ」によって「八つのほこり」を払っています。
- 「たんのう」を心掛けています。
- 「陽気ぐらし」の世界をめざしています。
- 「おたすけ」や「ひのきしん」を頑張っています。