子ども食堂のない社会
2016年9月に子ども食堂を始めてから、先月で丸6年が経ちました。
始めた当初は、子ども食堂を貧困対策や孤食対策として語られることが多い時代でした。
当時、子ども食堂を始めたことを知人に話すと
「どういう子がくるの?」とか
「やっぱりそういう子、多いの?」
みたいな反応がとても多かったことを覚えています。
実際やってみると、家庭に問題があると明らかにわかる人はほとんど来ませんでした。
逆にそういう人が来ないことで悩んでいた時期もあったくらいです。
(そのあたりはこちらのブログに書いています)
いまでは、子ども食堂に多世代交流の場や、地域コミュニティとしての役割をメディアが報じるようになったと感じます。
それでも、
「国がきちんと対策を取ればこども食堂は必要ない」
「本来は子ども食堂のない社会を目指すべきだ」
という人も、まだまだいます。
つい先日もTwitterでそんな意見が流れてきました。
そういう意見に対して「子ども食堂にはこんな役割があるんだ」という反論の仕方もあるかもしれません。
でも、それだとちょっとケンカ腰と言うか、トゲトゲしくなってしまうというか。。。
個人的には「子ども食堂がある社会のほうが、きっとあたたかい社会だよ」と伝えたいです。
なんとなく繋がって、なんとなく手伝う人がいて、なんとなく話ができて、たまにグチも言えて。
月に1度行って少し話しをする。
数か月ぶりに行って話しをする。
小学生が高校生にじゃれつく。
小さい子が食事中に動き回る。
ホワイトボードの前で泣き叫ぶ。
それを見ながらカレーとシチューを同時に食べる。
そんな場所がある。
そういう場所がある社会って、やっぱりあたたかい気がしませんか?
だから、なんとなく来てください。
待ってます😄
ちなみに、タイトル画像は「子ども食堂がなくてもいい社会」そんなイメージです。
綺麗でピカピカなオフィスビルのエントランスです。
上の画像とのギャップをお楽しみください。
開催報告
9月9日(金)は20世帯(75食)でした。
2組の家族が食事をしていきました。
来月の予告
来月は「こども食堂と宗教」です。
自分でもドキドキするタイトルです。
お楽しみに!