来てくれる人への想い(再掲)
こんにちは。倉橋 🙋♂️ です。
今回は2年前の記事を加筆・訂正して投稿します。
こども食堂を始めたのは、いまから7年前、2016年9月です。
タイトル画像は、そのときチラシに使ったイラストです。
このイラスト、私にとっては懐かしいかぎりなのですが、見たことないって人が、もうほとんどじゃないでしょうか。
始めたばかりの頃は、妻のママ友とその子どもたちが中心でした。
(ちょっとサクラっぽくお願いしました。。。)
毎月チラシを配っているうちに、ちょっとずつ新しい人が来るようになります。
半年を過ぎるころにはコンスタントに20人を超えるようになりました。
ところで当時は、子ども食堂がいろんなところで開催されるようになった時期でもあります。
それに合わせて子ども食堂に関する報道も頻繁に見かけるようになりました。
報道では、その多くが貧困や孤食問題の対策として、こども食堂を取り扱っていました。
みなさんも、1度や2度くらい見たことあると思います。
そんな報道がある中で、うちに来てくれる人たちを見ると、貧困や孤食問題といった問題とは無縁のように感じていました。
もちろん来ている人にわざわざ事情を聞くこともないので、もしかしたらあったかもしれませんが。
それでも、雑談ベースで話を聞くかぎり困りごとを抱えているような感じはありません。
開催する回数を重ねるたびに、報道されている内容と、ここでの実態の差に悩むようになります。
「問題を抱えている家庭にアプローチできないままでいいのだろうか」
そんなふうに悩んでいました。
そんなとき、こども食堂に小学1年生の男の子を連れたお母さんが来てくれました。
すでに何回か来ている親子です。
子どもと食事をしながらお母さんが、私たちにこんなこと言ってくれました。
「ここで食事をすると、子どもに小言を言わなくて済むんです」
聞いてみると、パパは仕事で帰りが遅く、いつも子どもと2人で夕食をとっていたそうです。
「ここで食事をすると、子どもに小言を言わなくて済むんです」
この言葉を聞いて考えました。
親子で食べていても、子どもが小さければ、お母さんが孤食なんじゃないか。
子どもに食べさせることで精いっぱいで、自分の食事がちゃんとできていないんじゃないか。
そんなことを感じたんです。
月1回くらいお母さんが楽をできる日があってもいいじゃない。
今日はここで食事をして、家に帰ったら、あとはお風呂入って寝るだけ!
それもいいよね。
そんな風に切り替えると、悩みがすっきり解消です。
そのあともいろいろ考えて、ホームページにこの一文を入れるようになりました。
「子育てのちょっとした息抜きに利用してもいいです」
ここに来たら、どうぞ楽しい時間を過ごしていってください。
開催報告
7月21日
お弁当、ボランティアさんも含めて41人が来てくれました。
来月の予告
今回の続き「ふっ切れた後は、どうなった?」です。
お楽しみに!